The Old Man and the Sea

English Lit

こんにちは。”The Old Man and the Sea”『老人と海』の分析ページです。ウシブログは、好きなことを、好きなだけ。文学分析をアップロードし続けます。

和訳されたものを読んでいる方にも、「原文で読むにあたって」以降の分析のページは役に立つように書かれています。

現在は、「はじめに:この本を原文で読むにあたって」、基本情報、および登場人物のページのみ公開されています。次のアップロードをお待ちください。

 

この本を原文で読むにあたって

求められる英語力:誰でも読むことができる

アメリカ文学の骨頂とも言えるThe Old Man and the Seaが、母国語でない英語でもこれほどにも簡単に読めるのは驚きを禁じ得ません!本当に英語に触れたことがある人なら、誰でも読むことができる本です。

ただ、洋書を読み終えるコツにも紹介してあるように、読み終えないまま、途中で3日以上放置してしまうと、構成を忘れてしまったり、重要な表現が頭から抜けてしまったりします。文学分析において重要な力に記憶力がありますが、本を読む時もそれは一緒ですので、あまり間を開けずに読んでください。


映画:有り

映画からアニメまであります。文化的背景を視覚的に見たいのならば、1958年の映画が再現度が高いと思います。老人の回想シーンが明確なのは

全体的な雰囲気をうまく醸し出しているのはこちらのアニメだと思います。これが一番短いので、英語で読んでいてストーリーが分からなくなってしまったら、このアニメーションを見るのも一策です。


読了にかかる時間:紙パックジュースを飲みながら読み終えることができる

1分間に250文字を読める人であれば、わずか1時間45分で読み終わる長さです。また、長さだけでなく、文体がとても完結で単純化されたものになっており、言葉もそこまで難しいものが無いので、普段より早いスピードで読んでも内容的には十分理解できます。とても短い時間で読み終わることが出来る作品です。


この本の感想:とてもお勧め

英語的にはとても簡単だが、文学的には深みがあり、ヘミングウェイのなかでも傑作中の傑作だと言えます。他にもヘミングウェイにはお勧めの本がありますが、The Old Man and the Seaは特に、英語の本をあまり読んだ経験の無い人が、読み終えるという成功体験をつむのに最適です。アメリカ文学に対する扉を開いてくれる一冊です。

 

この本を読むとできるようになること

「人間とは何か」という問いへの、ヘミングウェイの考えを知ることができる

The Old Man and the Seaにおける「老人」の苦しみは、普遍的なもので、これまでにこの世に生を受けた人は皆、自分と戦い、自分を待ち受ける運命に苦しみながら、それでも成すべきことを成そうとしてきました。老人の場合は、カジキマグロとの死闘の末、なんとかそれを釣り上げ、港まで持って帰ることが、自分との戦いであり、運命であり、成すべきことでした。

結末は伏せるが、このお話における老人の体験は人間全員に対して言えることでしょう。皆何かを得て、何かを失いながら、老いて、死んでいく。このお話において「老人」は体験し、何を失い、何が残されるのか。その意味を考えることが、人生を考えることそのものです。

「ヘミングウェイの作品」という井上謙治氏による解説では、ヘミングウェイはThe Old Man and the Seaに対して以下のように語っているそうです。

「わたしが今日まで生きて、知り得たことのすべてがこの作品のなかにある……わたしが生涯をかけて目指してきたものが、ようやく手に入ったような気がしている」ー《解説》「ヘミングウェイの作品」井上謙治

ヘミングウェイは本当のことを言っているでしょう。読めばわかります。これが、文豪の「知り得たことのすべて」だと。


象徴表現ないしメタ視点からの分析に強くなる

The Old Man and the Seaは象徴表現の宝庫です。物語も登場人物の数もスッキリと単純化されている小説ですが、その分、普遍的な広がりを強みとして持っているのです。そのため、しっかりとThe Old Man and the Seaを理解するには、象徴表現やメタ視点を扱える必要があり、それを押さえる練習ができます。また、聖書的な象徴や、自然的な象徴など、色々な小説で使われる典型的な象徴を学ぶことができるので、これから先の文学の研究にも比較ができたり応用ができたりします。


普段と違う学習法で英語を伸ばすことができる

教科書や問題ばかりやっていると、英語の学習法もマンネリ化してきてしまい、自分の英語がどのように役に立つのか、という感覚を失ってしまいがちです。『老人と海』のように、比較的簡単に読める本を定期的に読んでおくことで、自分の力を確認しながら、楽しく意味のある英語学習ができます。また、英語だけでなく、文学的なことも深く学ぶことができるので『老人と海』は色々は人に勧めたい本です。


自分が分析できる本をもう一つ増やすことができる

『老人と海』はわずか26,601文字分しかありません。短編中の短編小説です。その分、分析をするには最適な教材で、分析をすみずみまですることができます。また、沢山の人に読まれている本でもあり、アメリカ文学の巨匠・ヘミングウェイの作品でもあるので、このThe Old Man and the Seaを分析できるようになると、色々な機会で分析した内容を話したり、授業で発言したりする機会が出来ると思います。

 

自分が使っていたエディション

厳密には、私が使っていたのはこの現在の版ではないのですが、同じ出版のScribner社が出しているものを読んでいました。

アメリカのClassic literature「古典文学」であるThe Old Man and the Seaには数えるのが大変なほどのエディションがあり、自分も全てを見たことがないので、評価をつけるのが難しいです。

自分の気に入ったサイズのものを、予算内で手に入れれば、基本的には同じものを読むことができるので問題ありません。

学校の授業から指定されて購入する場合は、必ず先生/教授に版と出版社を確認して、それを前もって手に入れましょう。余裕をもって購入しておくことで、授業までに届かなかったりすることもなく、何度も読み返しておく余裕も生まれます。

 

Reference 参考文献

井上 謙治. “ヘミングウェイの作品.” 国立図書館.

 

次の記事へ!

コメント