The Bell Jar

English Lit

こんにちは。”The Bell Jar”『ベル・ジャー』の分析ページです。ウシブログは、好きなことを、好きなだけ。文学分析をアップロードし続けます。

和訳されたものを読んでいる方にも、「原文で読むにあたって」以降の分析のページは役に立つように書かれています。

現在は、「はじめに:この本を原文で読むにあたって」のみ公開されています。次のアップロードをお待ちください。

  • はじめに:この本を原文で読むにあたって
  • 分析:The Bell Jar『ベル・ジャー』の基本情報
  • 分析:The Bell Jar『ベル・ジャー』の構成
  • 分析:The Bell Jar『ベル・ジャー』の登場人物
  • 分析:The Bell Jar『ベル・ジャー』の主題
  • 発展:The Bell Jar『ベル・ジャー』において重要な問い
  • 発展:ウシの落書き
  • 参考:Critical Essay Collection「文学評論集」

 

この本を原文で読むにあたって

求められる英語力:大学生くらいから

特にすごく難しいという訳ではないのですが、短編小説ではないので文字数があります。それに加えて、精神病を患っている主人公の一人称で物語が進行するので、奇妙な語りや、時系列の乱れなどがあるため、英語に慣れている人におすすめの小説です。

ただ、一部の読者には女性版The Catcher in the Ryeと言われているようで、(自分はそうは思わなかったのですが)、そのように感じる読者にとっては、あまり歳を取らないうちに読んだ方が良い作品なのかもしれません。


映画:有り

1949年にThe Bell Jarの映画をLarry Peercek監督が制作しています。自分は見た事がないのですが、一度見て見たいと思っています。


読了にかかる時間:一週間ほど

集中して読めば、1日もかからず読める作品ではあります。ただ、自分の場合は集中が続かず、最初読んだ時はこの本の魅力もあまりわかっていなかったために、読了に一ヶ月かかっています。あまり慣れていない人は、チャプターごとに計画を立てて読んでいくことをおすすめします。


この本の感想:分析のしがいがある

娯楽として読むと好みが分かれそうな作品ではあります。ただ、とても文学的で、分析のしがいがあります。分析を進めるにつれて、とても心が掴まれる、自分にとって大切な一冊になります。一見わかりづらい主人公の思考回路や言動も、文学的な観点を持って読み進めていくと、急に納得のいくもの、同情できるようなものに変わっていくのに気がつくと思います。思うに、ベル・ジャーで仕切られてしまっているSylvia Plathの世界に踏み込むには、やはり彼女の好きだった文学的なアプローチしかないのではないでしょうか。

 

この本を読むとできるようになること

アメリカ文学におけるモダニズムを理解することができる

19世紀後半から20世紀前半にかけて、フランスで始まり、イギリスを通じてアメリカに渡ってきた文学運動に、モダニズムがあります。Sylvia Plathはモダニズムを代表するアメリカの詩人・作家で、The Bell Jarは、そのモダニズムの特徴をよく表しているので、実例をもってモダニズムを学ぶ良い例になると思います。


1960年代前半にアメリカで始まったsecond-wave feminism「第二波フェミニズム運動」について理解を深めることができる

1960年代のアメリカにおける女性の社会的立場と、それに対する主人公の悩みが描かれた作品で、1960年代前半にアメリカで始まったsecond-wave feminismを代表する作品に数えられています。フェミニズムやアメリカにおける女性の就職に関する歴史を、分析するうちに自然と学んでいけるような、指南書のような優れた本です。


Sylvia Plathについてさらに知ることができる

Sylvia Plathは1963年に自殺によって30年という短い生涯に幕を下ろしています。その自殺の前に出版された最初で最後の小説がThe Bell Jarで、主人公であるEsther GreenwoodにはSylvia Plath自身の葛藤が強く現れています。アメリカ文学において傑出した詩人・作家であるSylvia Plathについて読み始めるのならば、最適の一冊であると言えます。

 

自分の使っていたエディション

[(The Bell Jar)] [Author: Sylvia Plath] published on (January, 2013): Sylvia Plath: Amazon.com: Books
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厳密にはこのエディションではなく、これと同じ出版の、faber and faber社が出している本を持っていました。特にCommentaryや詳細な作家解説などが付いている訳ではなかったので、これである必要は無いと思います。

 

補足

自分が高校生だった時にThe Bell Jarの分析の参考になるものを求めてYouTubeを見ていたのですが、このビデオがとても役にたったのを覚えています。

The Bell Jar, analyzed.

嫉妬と羨望すら覚えるくらい、同じ年齢の高校生と思えないほどわかりやすく、独自の観点も含めて分析しているのが印象に残っています。AP Englishの対策の為に作成したビデオだそうです。

こちらを資料としてもっておきたい場合は、文字起こしがおすすめです。

 

References 参考文献

Rogers, Lael. The Bell Jar, Analyzed. The Bell Jar, Analyzed., YouTube, 2 Nov. 2008, www.youtube.com/watch?v=q2W_URvIz9Q.

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