【英語学習の初心者〜中級者】洋書の読み方のコツ。基本的に単語は辞書を引かず読め!

言語学習

一語一句、わからない単語を細かく調べ上げていったら、物語は頭に入りません。怪しい単語を調べていきながら作品を読むことは、むしろ辞書を読んでいるという表現の方が適切でしょう。

 

線を引くのも、わからない単語に闇雲に引いていくのは推奨できません。

線というのは、初読の印象をメモしたり、自分の勘的に重要だと思うところに引いたりするためのものだからです。

 

一番大切なのは、一度目に洋書を読む時は、辞書を引く回数は最小限に努めるようにすること。

 

最小限ってどれくらい?とよく聞かれます。

ここでは「辞書が無い為に意味がわからないまま、文字だけを追う状態が3・4ページほど進んでしまうまで辞書を引かない」ことを「最小限」と定義したいと思います。

 

辞書が無い為に意味がわからないまま、3・4ページほど読み進めてしまった場合、大抵は以下のケースに当てはまります。

 

  • 頻出/重要単語の意味が分かっていない
    • 何度も出てくる言葉、重要そうな言葉で、わからないものがあれば、それに限り辞書を使うようにします。それらの言葉は、その作品の文学評論文を書くときなどにも引用することが多いので、きちんと覚えて使えるようにしましょう。
  • 言葉・状況・登場人物などの読み間違え
    • 読み進めるうちに、自分の頭の中で世界観が構築されてくると思います。その際に、言葉を別のものと読み間違えたり、書かれていないことを勝手に世界観に加えたり、登場人物の特徴がごちゃまぜになったりすると、読んでいて意味がわからなくなってしまうことがあります。
    • この場合は、自覚症状がないことがあります。
    • 頭を空にして、わからなくなったところから読み直しましょう。
    • それでもわからない場合は、その章を読み直しましょう。
  • 読むスピードを上げすぎている
    • 英語が1分間にどれくらい読めるか確認します。こちらのリンクから簡単にチェックができます。
    • 自分のもつスピードを超えないように読みましょう。自分の中で無理をしているスピードで読むと、スピードと反比例して、内容の理解度が下がっていきます。
    • スピードを下げると集中力が落ちる場合があります。その状態は、自分のレベルより上の本を読んでいるときに起こります。
      • 課題の本の場合は、良い機会だと思い全力で取り組みましょう。その場合、辞書を使っても構いません。その代わり、絶対に諦めずに最後まで読み終えること。
      • 課題でない場合は、自分の興味が続く範囲であれば読み続けましょう。辞書を引きながら読むにしても、ゆっくり読んでいても、文学に疲れてしまうようであれば、本のレベルを落とすべきでしょう。
    • 効率は落ちますが、意味がわからなくなった場所から読み直すことで理解を深めることもできます。
    • スピードをいくら落としても、辞書無しでは理解ができない場合は④に該当します。
  • 知っている単語数が足りていない、本が長すぎる、などレベルに本が合っていない
    • 辞書を引きながら本を読みましょう。
    • 辞書を引くのに耐えられなくなってしまった場合、その本を読み終えることは難しくなってしまいます。
    • 自分のレベルにあった本を選びましょう。
      • おおまかなレベルは、「英文学」ページの各記事の冒頭、「はじめに:この本を原文で読むにあたって」に紹介があります。
    • 短めの本を選びましょう。
    • 日本語に翻訳されたものを先に読んでから洋書に挑戦しましょう。
    • 英語を勉強しましょう。

 

 

そうして一度読み終えてください。初読の場合、あまりわからないところが残っても構いません。

 

そうして、読み終えて少し経ったあと、また読みたいなと思ったとき(もしくは課題が出て、さらなる分析が必要とされたとき)にもう一度本を開きます。

その際、わからないところの単語を調べていきます。

 

中学生は国文学の授業の際に、教科書に載っている単語でわからないものは必ず全て辞書で調べさせられます。

それと同じで、洋書だからといって、曖昧で済ませていれば、それは中学生と同じ土俵にも立てません。初読でわからない単語は、後からみっちり調べることが大切です。地名にまつわる単語は、その土地や文化、歴史背景などまで深掘りして調べたりします。また、象徴的な単語(例えば、「壁」、「水」、「鴉」、「短剣」など、その言葉の意味ではなく、別の次元で何かを表していそうなもの)は、それらがどのような意味合いで使われているか考え、必要であれば一般的にどのような象徴として使われるかを調べます。象徴表現に慣れていれば、自然と何を指しているかはわかるのですが、不慣れな表現が出てきて気になる場合は、こちらのような、象徴の為の辞典を使って調べることをおすすめします。これらの調べごとは、その本を分析する上での基礎知識です。そうして始めて、文学分析をはじめることができるのです。

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