“How to Read Literature Like a Professor”『大学教授のように小説を読む方法』第3章 Nice to Eat You: Act of Vampires のサマリー

“How to Read Literature Like a Professor”『大学教授のように小説を読む方法』、第3章 Nice to Eat You: Act of Vampiresのサマリーページです。

ウシの吹き出しは、サマリーではなく追加の解説です。実際の本の中にある内容では無いことをご了承ください。
 

Evil has had to do with sex since the serpent seduced Eve. (pg.16)

大蛇がイヴを誘惑したと聖書にある為に、しばしば悪はセックスに連想されるとあります。

ピンク牛
ピンク牛

これは聖書が文学の根底に無い日本文学には適応されないんだけど、聖書が文学史の本流を作っている西洋文化においては、聖書の文学に対する影響は計り知れないほどに大きいんだよ。

 

特に英文学に興味がある人は、ここでしっかり勉強しよう。

さて、第二章では「一緒に食べる」という行為は、「親和性」や「平和」を表すとありました。しかし、「何かに食べられる」という表現は何を象徴するのでしょうか。

セックスなどのタブーをおもてだって表現できなかった昔の文学にとって、ワインをガブガブ飲んだり、スープを音を立ててすすり飲んだり、手羽先をしゃぶったりする行為は、セックスの隠喩として使用されていました。

バンパイヤの持つ、相手を食べたり血を飲んだりするという性質にも、悪とセックスが体現されているのです。

しかし、バンパイヤがもつ意味は、悪やセックスだけではありません。

But its also about things other than literal vampirism: selfishness, exploitation, a refusal to respect the autonomy of other people, just for starters. (pg. 16)

vampirism(バンパイヤリズム)には、自己中心性、利己的に相手を利用することや、相手の自由意志を奪うことなどがあるのです。

 

Youll notice, by the way, that many of the examples (of use of vampire, ghost, twins and doppelgängers) come from Victorian writers: Stevenson, Dickens, Stoker, J.S.Le Fans, Henry James. Why? Because there was so much the Victorians couldnt write about directly, chiefly sex and sexuality, they found ways of transforming those taboo subjects and issues into other forms. The Victorians were masters of sublimation. (pg.17)

スティーブンソン、ディケンズ、ストーカー、レ・ファンズやヘンリージェームズが、バンパイヤやゴースト、双子やドッペルゲンガーを使用した背景にも、セックスやセクシュァリティを直接的にかけなかった当時の社会に原因があるのです。それらのバンパイヤ、ゴースト、双子、ドッペルゲンガーなどは、タブーを婉曲して表現しようとした努力の産物です。(特に文学に対する制約が厳しかった)ビクトリア時代の人はこのようなタブーの置き換えが得意だったのです。

 

Try this for a dictum: ghosts and vampires are never only about ghosts and vampires. (pg.18)

だからこそ、「ゴーストやバンパイヤは、ただのゴーストやバンパイヤではない」と、覚えておくといいでしょう、とFoster氏は言っています。

 

The essentials of the vampire story, as we discussed earlier: an older figure representing corrupt, outworn values; a young, preferably virginal female; a stripping away of her youth, energy, virtue; a continuance of the life force of the old male; the death or destruction of the young woman. (pg.19)

ですから、血を吸うことで、若い女(処女であることが好ましい)の若さや力、高潔さを奪いとってしまう、(実際はだいぶ年を取っている男の)バンパイヤは、自己中心性、利己的に相手を利用することや、相手の自由意志を奪うことを象徴しているのは納得です。

 

19世紀に比べて、セックスを描写することはあまりスキャンダラスなことではなくなりましたが、今でも若い女の血を奪うバンパイヤをセクシーなものと見る影響は残っています。Stephanie Meyer氏により2005年に出版されたTwilightは、大ベストセラーになりましたが、遠回しなセクシーな表現としてバンパイヤを使用しています。文学におけるバンパイヤとそのセクシュァリティが10代の若者から支持されるようになったのは、1979年のAnne RiceによるInterview with a Vampireからではないかと、Foster氏は指摘しています。

 

 

ピンク牛
ピンク牛

これで第3章の概要をカバーすることができたモ。

 

らいとブル
らいとブル

お疲れだモ〜

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