How to Read Literature Like a Professorより、英文学専攻の大学生が読むべき本リスト

言語学習

アメリカの大学に進学して英文学を専攻することを決めたのは高校3年の冬のことでしたが、一抹の不安はありました。高校の頃、英文学はクラスでもドベでしたから。

でも春になったら、なんだか一流のリベラルアーツカレッジから合格が届いていたので、やるしかねえわと思い、”How to Read Literature Like a Professor”についているReading Listにある本を全て読んでからアメリカに行くことにしました。

これら全てを読破することは、これまでの自分と一線を画すという儀式みたいなものであったと今は思います。文学はセンスですが、読むことでしかセンスは培われません。読んだ量があってこその分析です。

ちなみに、「カバーの後ろについている本の紹介文程度のネタバレ」を含みますので、作品を全く知らない状態で読みたいという方はページを閉じることを推奨します。

割と短く書いたつもりなのですが、全体の本の総数が割とあるのでとんでもねえ量になってしまいました。いや、とんでもねえです。流し読み推奨です。

現在この記事は編集中です。文学リストとしてはこれで全て完成しているものの、各小説についての解説が書ききれていない状態です。ご了承ください。

How the Garcia Girls Lost Their Accents (1991)

ドミニカ共和国にルーツを持つアメリカ人、Julia Alvarezが書いた小説です。大人としてアメリカで生活している現在がパート1、青年期のアメリカへの移住がパート2、ドミニカ共和国での子供時代がパート3、というように、過去へと遡る形で物語は進行します。

父がラファエル・トルヒーヨの独裁体制に対して反発したために、Garcia一家はドミニカ共和国を逃亡し、アメリカのニューヨークに移り住まなければならなくなったのですが、そこでGarcia姉妹が体験する、様々な困難と体験が表現されています。

アカルチュレーション(acculturation)や成人(coming of age)がテーマになっています。15の章はそれぞれ印象的なシーンを四姉妹のそれぞれの視点から切り取ったものとなっています。

補足として、”An American Childhood in the Dominican Republic”というエッセーを合わせて読むと、作家本人の体験が大きく投影された場面とフィクショナライズされた場面の判別がつきやすくなり、分析の観点として面白いです。

In the Time of the Butterflies (1994)

こちらも、Julia Alvarezによる作品です。”How the Garcia Girls Lost Their Accents”が私小説的であるとするならば、こちらの”In the Tiem of the Butterflies”は歴史小説的です。

ドミニカ共和国のラファエル・トルヒーヨによる恐怖政治に反対した、実在したミラバル三姉妹の物語です。また、彼女らはグループ内でLas Mariposas(スペイン語で「蝶」の意)と言われていたという事実が、タイトルの”In the Time of the Butterflies”に反映されています。

Shmoopでは”The book is famous because it’s the first English-language literary look at the infamous Trujillo era in the Dominican Republic”「はじめてドミニカ共和国の悪名高いラファエル・トルヒーヨ時代に関して英語で書かれた文学として有名な本である」と紹介されています。

Yo! (1997)

こちらは、Julia Alvarezの”How the Garcia Girls Lost Their Accents”の中に登場する主要人物、Yolandaにのみに焦点を合わせて書かれた作品です。

Musée des Beaux Arts (1940)

W. H. Audenによってベルギーのブリュッセルに滞在時に書かれた自由詩です。”Musée des Beaux Arts”というのはフランス語で「美術館」という意味で、タイトルは”Musées Royaux des Beaux-Arts de Belgique”(現在は”Royal Museums of Fine Arts of Belgium”)という美術館から取られています。

実際にそこの美術館にあるピーテル・ブリューゲルという16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)の画家の絵からの影響が示唆されています。

In Praise of Limestone (1951)

同じく、W. H. Audenによって残された詩です。

Sonny’s Blues (1957)

説明するより読んだ方が早いです。たったの32ページしかないので。

http://www.sjsu.edu/faculty/wooda/2B-HUM/Readings/Baldwin-Sonnys-Blues.pdf

Waiting for Godot (1954)

道があるのに、行こうとしない。文学でそんなのアリ?

アリです。

Samuel Beckettによる戯曲。何も実態が無いものに、意味をつけてしまう。それが現代人の真実であり、それをこの戯曲に赤裸々にされて、衝撃のままにたたずむことしかできない。

何言ってんだっていう人はこの作品を読むこと。笑

いやまじで読んでください。自分の言う「衝撃」が、この文章から分かるのならこの戯曲はいらない。

Beowulf (eighth century A.D)

英文学の中でも最古の伝承である叙事詩。海外の中学・高校でよく教材として扱われることが多いです。

なぜ人は英雄や武勇といったテーマを好むのか。しかも世界共通で。

こちらは”How to Read Literature Like a Professor”でもおすすめされていたSeamus Heaneyの翻訳です。

https://mralbertsclass.files.wordpress.com/2016/10/beowulf-translation-by-seamus-heaney.pdf

Water Music (1981)

T. Coraghessan Boyleの処女作。104のチャプターで構成されており、それぞれのチャプターで一つの物語が完結しています。Ned Riseという主人公の冒険物語で、Mungo Parkという冒険家をモデルにしています。

Short Storyなのでサクサク読める他、現代語なのに割と知らない単語が頻出するので良い勉強になりました。

The Overcoat II (1985)

World’s End (1987)

フィクション部門のPen/Faulkner Awardを受賞しています。

Hotel du Lac(1984)

Anita Brooknerの作品です。フランス語のタイトルなので構えてしまいがちですが、英語で書かれているのでご心配なく笑

 

Alice in Wonderland (1865)

言わずと知れた『不思議の国のアリス』。Lewis Carroll(本名はCharles Lutwidge Dodgson)によって書かれました。Alice Pleasance Liddellという少女の為に、即興で作ったお話が元となって出版されたお話です。

Through the Looking-Glass (1871)

『不思議の国のアリス』の続編が”Through the Looking-Glass”『鏡の国のアリス』です。どちらも文化的に大きな影響を与えており、文学的に重要な作品と位置付けられています。

The Bloody Chamber (1979)

Nights at the Circus (1984)

楽しそうな題名だったので真っ先に手にとって読んだのを覚えています。赤ん坊の頃に捨てられ、孤児となったSophie Fevversは、大人になるにつれて羽が生えてきて……

「夜」というタイトルは楽しそうな印象でしたが、「暗闇」といったニュアンスでつけられていると読んだ後は思いました。

Wise Children (1992)

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