A Streetcar Named Desire

English Lit

こんにちは。”A Streetcar Named Desire”『欲望という名の電車』の分析ページです。ウシブログは、好きなことを、好きなだけ。文学分析をアップロードし続けます。

和訳されたものを読んでいる方にも、「原文で読むにあたって」以降の分析の内容は役に立つように書きました。

現在は、「はじめに:この本を原文で読むにあたって」のみ公開されています。次のアップロードをお待ちください。

  • はじめに:この本を原文で読むにあたって
  • 分析:A Streetcar Named Desire『欲望という名の電車』の基本情報
  • 分析:A Streetcar Named Desire『欲望という名の電車』の構成
  • 分析:A Streetcar Named Desire『欲望という名の電車』の登場人物
  • 分析:A Streetcar Named Desire『欲望という名の電車』の主題
  • 発展:A Streetcar Named Desire欲望という名の電車』において重要な問い
  • 発展:ウシの落書き
  • 参考:Critical Essay Collection「文学評論集」

 

この本を原文で読むにあたって

求められる英語力:英語を得意とする高校生・大学生くらいから

A Streetcar Named Desireは戯曲である分、誰が何を喋っているのかは明確化されているのですが、今から75年ほど前にかかれたものであるため、聞いたことのない単語や口語が出てきます。

A Streetcar Named Desireの設定は移民や労働者たちで活気あふれたNew Orleansで、主人公は南部の落ち着いたMississippiのLaurelにあるBelle Reveという農園に住んでいた過去を持ちます。これらの環境の変化を、読みながら肌で感じることのできる想像力も大切です。


映画:有り

A Streetcar Named DesireはMarlon BrandoがStanleyをVivien LeighがBlancheを演じた1951年の映画がとても有名です。実際の舞台設定の雰囲気や文化背景を掴むために映画を見るのはもちろん、A Streetcar Named Desireを分析する人は皆一度は映画を見ています。

ただ、映画のBlancheはとても早く喋ります。役作りのためです。これにより、戯曲を読んでわからないところを確認するために映画を見る、という事が難しくなっています。


読了にかかる時間:約1日

集中して読めば丸1日かかりません。

 


この本の感想:とてもお勧め

しゃぼん玉のような戯曲です。大きくふくらんで、きれいだなと思ったら、弾けて消える。とても儚い。もう少し、読んでいたい・みていたいと思う時に終わりが来ます。Blancheに用意されていた必然的な終わりが…

 

この本を読むとできるようになること

第二次世界大戦終結時のアメリカの国内について理解することができる

1865年の南北戦争での敗北、第二次世界大戦における労働階級の拡大、大量の移民によって、アメリカ南部の貴族がどのようにその地位を失い、衰退していったかが分かります。貴族の末裔である作者、Tennessee Williamsがこれに対してどのように感じていたかはA Streetcar Named Desire全体で表象されており、最初から最後まで、作品の雰囲気が作者の気持ちを体現していて美しいです。


Tennessee Williamsについてさらに知ることができる

Tennessee Williamsはとても繊細な作家で、彼の性格や過去がすっかり投影されたのがBlancheです。

性的に乱れて、酒に溺れ、現実逃避を繰り返すBlancheに共感できないという観客も、1947年の上演当時には一定数存在していました。それでもBlancheにはなぜか人の心を引きつける魅力があります。それは、Tennessee Williamsの人となりがBlancheに正直に投影されているからです。一見、社会的に受け入れられないような言動を繰り返してしまうBlancheの弱さや脆さは、色々な人にとって、共感できる一面を持っているのです。


自分が分析できる本をもう一つ増やすことができる

Tennessee Williamsは日本の大学で扱われることこそ少ないものの、人生を豊かにする世界観の作品を沢山残しています。Tennessee Williamsの本を分析することは、人生において一つの思い出となると思います。分析できる本が一つ増えるということは、自信と教養になります。是非挑戦してみてください。

 

自分が使っていたエディション

エディションに対する評価:解説文と注釈が付いていて親切丁寧かつ読みやすい

BloomsburyのStudent Editionです。Patricia Hern氏とMichael Hooper氏が手がけた解説文と注釈が付いているので、疑問点の解消がしやすいのが特徴です。

詳しい内訳

  • A chronology of the playwright’s life and work「作者の経歴」5ページ分
  • A summary of the ploy「あらすじ」4ページ分
  • Commentary on themes, characters, language and style「解説文」43ページ分
  • A list of suggested reading「推薦文献リスト」4ページ分
  • A Streetcar Named Desire「欲望という名の電車」88ページ分
  • Notes on individual words and phrases in the text「注釈」32ページ分
  • Questions for further study「問い」2ページ分
  • 戯曲として上演された際の写真 13ページ分

文学的に深く掘り下げていくには、このエディションが最良のものであると思います。もちろん、作品を読んだあとに「あらすじ」「解説文」などをご覧になってください。

 

A Streetcar Named Desire PDF版はこちらにありますが、抜けがあるのに気をつけてください。

コメント